2010年4月11日日曜日

ボストン・フリーダムトレイルの旅



フリーダム・トレイルとは、ボストンのダウンタウン方面にある、歴史的な16の建造物を、赤い線で結んだものである。観光客は、この赤い線を辿っていけば、簡単にボストンの観光ができると言う狙いである。全コースはおよそ4キロほど。このフリーダム・トレイルを、夫と私は徒歩で全て制覇することに挑戦した。


1. ボストン・コモン

2. マサチューセッツ州会議事堂

3. パークストリート教会

4. グラナリー墓地

5. キングス・チャペルとキングス・チャペル墓地

6. ベンジャミン・フランクリンの銅像/ボストン・ラテン学校(最初の公立学校)

7. オールド・コーナー書店

8. オールド・サウス集会所

9. 旧マサチューセッツ州会議事堂

10 ボストン虐殺地跡

11. フェンネル・ホール

12. ポール・リビアの家

13. オールド・ノース教会

14. コップスヒル墓地

15. USS コンスティチューション号

16. バンカーヒル記念塔

途中、道に迷い、9番目の旧マサチューセッツ州会議事堂と、10番目のボストン虐殺地跡を見つけられなかったことが、大変残念でならない。しかし、その近くまで行っており、全体的にフリーダム・トレイルを全て歩ききったと言って良いと思う。

それにしても、世の中には、親切な人がいるものだ。今回の旅では、見ず知らずの人に助けられることが多かった。私達が困っていたり、とんでもない方向に行こうとしたりすると、声をかけてくれる地元の人が、どこからともなく現れるのである。彼らは、私達を次の目的地まで誘導したり、間違った方向を正したりする。私達が泊まったホテルは、ハーバード大学があるケンブリッジに位置する。ホテルマンから前日聞いたバス停に行くものの、地下鉄のハーバード駅に行くには、道のどちら側に立てば良いのかわからない。ちょうどバス停で待っている人たちがいるので、「地下鉄に乗るには、道のどちら側で待てば良いのか」と聞くと、「ここで待てば良い」という答えが返ってきた。しばらくするとやって来たバスに乗り込んだ私達は、次はどこで降りればいいのかわからない。ホテルで貰った地図を片手に夫と話し合っていると、「私もハーバード駅から地下鉄に乗りますから、行く場所を教えましょうか?」と声をかけてきた若い女性が現れた。彼女の勧めで、ボストン近郊の地下鉄とバスで使える一日券を購入し、フリーダム・トレイル出発地「ボストンコモン」の最寄り駅に行く。この女性が現れなければ、ボストンコモンに行くのに、どの駅で降りればいいのか、私達は知らなかったのである。彼女は、彼女の降りる駅ではないのに、わざわざ車両から降りて、ボストンコモンに行く出口を指し示してくれた。アメリカ人には、このようにボランティア精神旺盛な人が多い。今回の旅は、こうした人の温かさに感謝できる、ありがたい経験であった。

それでは次ページから、フリーダムトレイルの各所を、細かく説明したいと思う。

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