家の修復は、永遠に終わらないものらしく、あちらこちらにプロジェクトが現れる。今回は、裏庭のフェンス。以前から「いつかやり直さなきゃ」と言っていたものだが、嵐の後、隣の土地が低くなっている方が崩壊し、これ以上待てない緊急事態となった。こういう時、日本では専門家にまず電話するのが、大抵の人が取る手段かと思うが、ここはDIY大国アメリカ、自分でやるのである。
塀が無ければ、犬のボジョを庭に放す事が出来ない。これは大変に大変な事である。その為なら炎天下での肉体労働もなんのその、夫を助けて見せましょうと、以前姉に貰ったピンクのカウガールハットを被り、張り切って出陣。今回、このカウガールハットが威力を発揮し、炎天下(華氏100度以上!!)でも、それ程暑いと思わなかった。カウボーイハットは、前後にツバがある。これで顔はもちろん、首の後ろも陰ができ、ずいぶん楽なのだ。カウボーイ達がカウボーイハットを被る理由が理解できた。ずいぶん機能的である。しかしこの様相の上にサングラスをかけていたら、ボジョに吼えられた。
一番上の写真が「撤去前」で、この写真が「撤去後」だ。最初は夫が釘抜きでぐいぐい釘を抜いて、解体していたのだが、それはあまりにも過酷な肉代労働だったので、「電動のこぎりで繋ぎの板を切っちゃえば?」と私が助言したら、最初は「ヘン」ってなものだったが、その方が効率良いことに気付いた夫は、パワーツールに頼る事にした。夫がガンガン繋ぎの板を切る。3枚ほど繋がった古い板を、私が外のトラックまで運ぶ。重い物を運ぶと、汗が滴り落ちた。板を拾うのにうつむくと、鼻を伝って汗がポタポタ落ちる。こんなに汗をかいたのは、久しぶりだ。チームワークが効し、古い板は全てトラックに詰め込まれた。
さて、上の写真にあるマシーンは、アメリカでは「ボブキャット」と呼ばれている。Bobcat Companyという会社の商品なのだが、基本的にこういった機械は全て「ボブキャット」と呼ばれているのだと思う。(専門家でないので、詳しいことはわからないのだが。)運転しているのは、夫の友人で、今回のプロジェクトの為に雇った。彼はこういった、個人宅での修復等を職業にしている。以前「アメリカ人夫の一言」で水道管修理の一件をご紹介したが、その時登場したのが、この人物である。(その時の様子はこちら:http://amerikajinottonohitokoto.blogspot.com/2010/08/i-will-be-back.html)
その一方で、反対側は、こんな風に涼しげ。こちらも一部が剥がれて、修復が必要だったのだが、夫が全てやり直した。こういう事になると、急に律儀になる性格で、私は全然気にしていなかったのだが、板が収縮して隙間ができており、隣の庭が見える状態が、我慢できなかったらしい。確かに全ての板を打ち直した後は、壁がびっしりし、隣が見えなくなった。
この日の最終段階は、こんな所。この上にセメント製のブロックを積み、補強壁を作る。その上に木製フェンスを建てる予定。乞うご期待!
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