2010年8月9日月曜日

アメリカのホームタウン、オマハ



もう2ヶ月ほど前のことになりますが、私のアメリカのホームタウン、オマハに5年ぶりに帰省しました!現在住んでいるミズーリ州カンザスシティーから、私が留学生活を過ごしたネブラスカ州オマハまで、3時間くらいの距離で、行こうと思えばいつでも行けるのに、なぜか5年も行けなかった私。その5年分の思いがこもり、そのはしゃぎ様と言えば、尋常ではなく、もうもう、ドライブする夫の横で、ほとんど叫んでいました。カンザスシティーからオマハに行くには、I-29をずーっと北上し、ミズーリ州、アイオワ州を通ります。その途中は、こんな感じ。



そうですね。何も無いです。これがアメリカ中西部です。

その後、「カウンセルブラッフ」というアイオワ州側だけど、オマハのすぐ隣という所で、西に方向転換をして、ミズーリ川にかかっている橋を渡ります。オマハに住んでいる頃は、どこかに出かけて、オマハに帰って来たとき、この橋を渡る時が一番幸せだったのを覚えています。「あ~、帰って来た!」という気分です。大げさに思うかもしれませんが、橋からネブラスカ州側を眺める光景は、世界中で一番美しいと、本当に思いました。なのに!この光景を見たかったのに、西に渡る橋を一本間違えてしまい、見ることができませんでした。あ~、あまりにも慌て過ぎです。

オマハに着いたのは、既に午後5時近く。これから博物館めぐりなどできないので、とりあえず、ダウンタウンにある「オールドマーケット」に行きました。オールドマーケットは、オマハの中でも一番古い建物が残る地区で、ブロック造りのビルの中に、レストランやブティック、アンティークショップなどが、店を構えています。学生の頃、車も無く、超貧乏な留学生だった私にとって、オールドマーケットは、ずいぶんおしゃれな場所で、あまり行ったことがありませんでしたが、英語学校の先生をしていたエリンと一緒に行った「デリシュウ」というフランス風のカフェは覚えていたので、そこに行こうと店を探しました。しかし、「ここにあったはず」と思っていた場所に、そのカフェは無く、「おかしいな」と、夏の陽がてりつける中、夫を連れて、その辺りを何度も歩き回りました。結局断念して、「あの店に入ろう」と言って中に入ったのが、私が探していたカフェの新しい姿だったのです!店名を変えたのか、オーナーが変わったのかはわかりませんが、外の看板にあった名前は私の記憶にありませんでした。なのに、中に入って、「あ~、ここ、ここ」と一気に記憶が蘇えり。建物の中の作りはそのままでした。私は、デリシュウのキッシュが食べたかったのですが、その店の品揃えはケーキが主流で、ちゃんとした食事をしたい時間帯だったので、その店を出ることにし、その代わり、安いので有名な「スパゲティー・ワークス」というレストランに入りました。ここで私は、ナスのフライ、トマトソースのスパゲティーとサラダを注文しました。お味は?う~ん、やはりお値段に見合うもので、水っぽいトマトソースは、私が作ったものの方がおいしいと思うほど。でも、店の中はかなりおしゃれで、こんな感じです。



でも、オマハにいるというだけで、十分幸せなので、文句は言いません。オールドマーケットは、こんな町並みです。





街角で歌を歌っている人がいるような所です。でもって、オマハのダウンタウンがどんな所かというと、こんな所。



こうやって見ると、やっぱ中西部の田舎都市だな~と思います。しかし、驚く無かれ。オマハには、アメリカ全国規模の企業の本拠地があったりするのです。その先端が「Mutual of Omaha」。保険会社です。その他にはConAgra。食品会社です。最近のヒット映画「Up in the Air」に登場する若い新卒社員のナタリーは、彼女のボーイフレンドがこの「コンアグラ」に就職したため、彼を追ってオマハにやってきたという設定になっています。そうそう、ジョージ・クルーニーの役柄の会社もオマハに存在する設定です。オマハは、これでもなかなかの都市なのです。

この後、先程ご紹介した「コンアグラ」が造った噴水がある「Heartland of America Park」に行きました。



公園の池の周りでは、仕事を終えた人々が、犬の散歩をしたり、ジョギングをしたりしていました。とっても平和な空間です。この公園の入口には、ネブラスカ州出身の兵士を讃えるために、このような像が立っています。



アメリカには、このような像が、結構あります。

この後、公園横にある「ミズーリ川」の岸辺に行きました。



この岸辺には、アメリカ大陸を初めて横断した「ルイス&クラーク探検隊」も訪れていて、アイオワ側には、記念碑が建っています。この岸辺を少し北上すると、レストランがたくさんある、新しいおしゃれなスポットがあります。今回は時間が無かったので、行くことができませんでしたが、次回は必ず行きたい場所です。

この後、ぐるりと池の周りを一周し、「そろそろ、ホテルを探そう」ということになりました。そこで車に戻り、とりあえず、私が昔住んでいた地域に行くことにしました。そこで、まず最初に行ったのが、SGI(創価学会インターナショナル)の会館。



この会館と、10ブロックほど南のダッジストリートにあるバス停の間、何度往復したか、わかりません。ここに来て、この5年間で、オマハがどれほど変化しているかに気付きました。私が見たことがないお店がいっぱいあり、「あ~、あそこ昔は『ハーディーズ』だったのに、『ソニック』に変わってる」といった感じです。たった5年で、こんなに変わってしまったのかと、びっくりすると同時に、少々寂しい気分でした。会館を跡にし、今度は、なつかしの大学の横を通ると、なんと、図書館が増設されているのが、道路から見てもわかりました。そしてさらに西に向かうと、今度は、「ヤンカース」があったモールが、「ターゲット」に牛耳られている!この変化には、かなりショックです。私が過ごした場所が、ドンドン無くなっている。時の流れとは、こんなものかもしれません。

結局、夫はオマハでお気に入りのホテル「Confort Inn」に宿を決めました。なぜこのホテルがお気に入りなのかと言うと、朝食に、「ビスケット&グレイビーソース」やら、焼き立てのワッフルや、ソーセージが食べられるからです。しかし、この週、オマハで「全国大学野球トーナメント」が開催されるので、私達が到着した翌日から、ホテル代が倍近くに値上がりすると言うことで、オマハには一泊だけすることにしました。こうして、オマハ初日は、終了です。

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