2010年8月21日土曜日

ネブラスカ州カーニーで野外コンサート


サウスオマハを出て、近くにあった「タコベル」でタコスを入手し、この後は、3時間ほど西にある「カーニー」に向け、ドライブを開始。カーニーには私が卒業した「ネブラスカ州立大学」の「カーニー校」があり、英語学校で知り合った日本人の友人がその大学に行ったこともあって、それまで行ったことはなかったのに、なんとなく懐かしい気分でした。カーニーに行った理由は、その翌日、ネイティブアメリカンのお祭り「Powwow」が、「Great Platte River Road Archway」で行われると聞いていたから。ネイティブアメリカンのダンスが見られるパウワウに、前々から行きたいと思っていたので、この機会を大変楽しみにしていました。この日はとても暑い日で、エアコン故障中の夫のピックアップトラックの中では、窓を全開にしないと、暑くて仕方がありません。直射日光を浴びながらの3時間のドライブ、かなり日に焼けました。

さてさて、オマハからカーニーに行くには、I-80をひたすらまっすぐ西方面に走るだけです。途中こっくり、こっくりと居眠りしながら、3時間後には無事カーニーに到着。翌日のフェスティバル会場でもある「Great Platte River Road Archway」が見えてきました。この博物館は、アメリカ西部開拓者の歴史を説明する博物館です。「オレゴントレイル」、「カリフォルニアトレイル」、「モルモン教トレイル」を通って西に向かったパイオニア達は皆、この「カーニー」を通過したようです。そのトレイルが現在のI-80になったようで、それを記念してか、この博物館の建物は、I-80にかかる橋のような形をしています。



カーニーに到着すると、どこにいくかまだ決めていなかった私たちは、とりあえず、一番栄えているように見える方向に向かって、適当にドライブを進めました。ネブラスカ州は、はっきり言って、すごく田舎です。農耕地帯です。なので、カーニーも、それほど見る場所があるわけではありません。それでも、ダウンタウンのような古い商店街を見つけました。その辺りを迂回していると、芝生の上に広げるマットを抱えている人が数人歩いているのを発見し、「これはきっと、近くでサマーコンサートでもやっているに違いない!」と、私にはピピンと来るものがありました。そこで夫に近くで駐車してもらうと、案の定、白い壁で囲まれた敷地から、音楽が聞こえて来るではありませんか!中には、こんな光景が広がっていました!




最初、ずいぶんドレスアップした人が多かったので、結婚式の披露宴でもやっているのかと思い、躊躇するものがあったのですが、ちょうど近くを通りかかった人に尋ねると、ここの広場では、毎年夏にこのような無料のサマーコンサートを開催し、誰でも参加できるとのこと。自分で好きな飲み物や食事を持参し、夕暮れ時、音楽を聞きながら、友人との時間を楽しむとは、とても素敵なライフスタイルです。近くのガソリンスタンドで、飲み物とスナックを購入し、私達もそのコンサートに行くことにしました。たくさんの人がいたので、席が見つからないかもしれないと思ったのですが、幸い、開いている椅子を見つけ、強引に席に着きました。同じテーブルにいた夫婦は、とても親切な人たちで、この地方のことを色々教えてくれました。病院に勤めているという奥さんの目は、とても澄んだブルー。周りを見渡すと私以外、全員白人でした。オマハにいる時既に感じていたことですが、中西部の田舎の方に行けば行くほど、白人の率が高くなります。しかし、オマハではまだ100パーセントではありませんでしたが、その会場は、本当に100パーセント白人。ヒスパニック系すらいません。こういうのは久しぶりだったので、ネブラスカ州にいることを強く感じました。

このコンサートには、2人の歌手がいて、母娘だとのこと。近くで花屋を経営しているそうです。そして、ピアノを弾いていた男性が彼女のご主人。音楽ファミリーで、こうやって地元のコンサートで歌を披露し、普段はフラワーアレンジメントをしているとは、なんだか映画にでも出てきそうだと思いました。ふと前のテーブルの人の鞄を見ると、中にプラスティック製のワイングラスが入っていました。使い捨てのコップではなく、プラスティックながらも、きちんとしたワイングラス持参で、サマーコンサートに参加するというのが、すごく贅沢だと思い、こういうライフスタイルを真似たいと思いました。オマハはとても暑かったのに、ここカーにーでは涼しい風が吹き、とても気持ちの良い夕べでした。

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