2011年5月22日日曜日

Devil's Pool Restaurant



 セミナー会場を後にし、私達は、敷地内にあるレストランで食事をすることにした。丁度ランチに良い時間で、お腹も空いていたし、何しろ、さっき貰ったばかりのバスプロのギフトカードを使いたい。このギフトカードは、バスプロショップが経営するホテル、レストラン、そしてもちろんお店で使用できるのだが、私はそこにあるレストランで食事がしたかった。セミナーがあった建物は、バスプロが経営する「ビッグ・シーダーズ・ロッジ」の敷地内にあり、そこには、レストラン、湖、ハイキングコースなどがある。エレベーター内で見た「Devil's Pool Restaurant」(http://www.big-cedar.com/Page/81/11/Devils-Pool-Restaurant.aspx)というレストランに行こうと、車に乗った。しばらく敷地内を迂回したが、湖の近くに、そのレストランを見つけた。

 中に入ると、古い家を改造した、広い空間があった。奥には暖炉があり、大きな窓の外には、湖が見える。こんな居心地の良いレストランで、値段の心配もせずに食事ができるというのは、なんとラッキーなことだろう。つくづく、あのセミナーに行って良かったと思った。レストランで食事ができるだけでなく、緑美しい中に身を置けるのが、嬉しかった。



 暖炉近くの窓際に席を取り、私達は迷うこと無く「鱒」を注文した。ブランソンは、鱒が釣れることで有名だが、前日のレストランでは食べられなかった。しかし、このレストランでは、フライでは無く、グリル焼きの魚に、マッシュポテトとブロッコリーが添えられていると、ウェイトレスは言う。それこそ私が食べたかった物だと、アイスティーと一緒に注文した。最初にスコーンやパンが出てきた。大きなクッキーの塊かと思っていたら、大きな板状の物は、黒胡麻がのったクラッカーで、意外にもおせんべいのような味がした。

 ここで、自然にさっき出席したセミナーの話しになった。私が一番知りたかったのは、「結局、一晩いくらなの?」ということだった。セールスマンは、やたらと「ポイント」を繰り返したが、初めてセミナーに参加した私には、そんな風に計算できない。これだけ大きな買い物をしているのだから、もう少し現実的に、一体いくら自分が何に払っているか、知りたいところだ。普通の主婦だったら、そういう風に考えると主張し、「私だったら、もっと上手くセールスできる」と、夫に豪語した。そこで、夫の携帯電話の計算機で計算すると、結局、一晩当たり、六十ドル代だった。そう考えると、タイムシェアもずっと現実味が湧いてくる。「それなら、やってみようか」と考える物である。「一週間で三千ポイント」と言われるよりも、「一泊60ドル代、一年に四週間、三十年間使用できるプラン」と言われた方が、よっぽど分かりやすいと言う物だ。一泊60ドル代で、こんな豪華なホテルに泊まれるのなら、確かに安い。三十年後を考えたら、確かにそんな値段ではモーテルでも泊まれなくなっているだろう。



  クリーミーなマッシュポテトの上に、鱒がのっている大きな皿が、運ばれてきた。ウェイトレスが言った通りに、グリルで焼かれた鱒は、ハーブとガーリックの香りがして、おいしかった。一口、一口、目を閉じて味を楽しんだ食事は、随分久しぶりだ。確か、これが一皿18ドルだったと思う。夫も同じ物を頼み、アイスティーを付けて、税金とチップを入れたら、丁度50ドルくらいになった。それで、さっき貰ったばかりのギフトカードの50ドル分を、ウェイトレスに渡した。こんなに満足した食事をタダでさせてもらって、とてもハッピーな気分だった。いや、タダだったから、なおさら楽しめたのだろうと思う。つくづくバスプロのタイムシェアをやって良かったと大満足だった。

 この後、レストランを出て、ホテルの敷地内を、ゆっくり散歩した。ホテルの隣には、大きな川が流れていた。川の向こう岸に、大きなロッジ風の家が沢山並んでいた。「あれは、個人の別荘なのか、それともホテルなのか」と夫と話し合ったが、ビッグ・シーダーズ・ロッジのホームページを見ると、どうやらあれも、ホテルの一部らしい。随分、豪華である。川岸に生えている木々が、美しい。この敷地内を歩いている分には、お金がかからないはずだ。ここに宿泊せずとも、ゆっくり散歩できて、随分美しい時間が持てた。


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