2010年3月29日月曜日

ドライブ旅行開始!アーカンソー州で宿泊



(以前ホームページ形式の「ダービン家 地球を行く」に綴ったものを、ブログの方に移しています。内容は同じです。これは、2009年12月8日から13日までに行なった、「メンフィス、ニューオリンズ、セントルイス旅行」の記録です。)

(上の写真は、2008年にオクラホマに行った時の写真で、今回の旅行のものではありません。ドライブばかりで写真を撮らなかったので、この表紙の写真として使用しています。アメリカの中西部をドライブすると、こんな感じの風景が、延々と続きます。)

夫はなぜか、こういう時になると変なことに固執する癖があって、早く出発しなければならないと言うのに、荷造りをしながら、家の中を掃除し始めた。
「家に帰ってきた時、その方が気持ちいい。」
確かにそうであるが、天気予報では、雪が降ると言っているのだ。一刻も早く、カンザスシティーを出るべきだ。ドライブ旅行の良い点は、時間に縛られること無く、マイペースで旅を進められることだが、しかし、このままではルイジアナ州に到着など、到底できそうに無い。

寒々と曇った空からは、今にも雪が降りそうである。ルイジアナ州は、カンザスシティーから見ると、東南の方向にある。そこで夫は、まずミズーリ州東端のセントルイスに向けて、ハイウェイを走り始めた。ミズーリ州は、東西に長い州である。西端のカンザスシティーからセントルイスまで、5時間ほどの距離である。ニュースでは、西の方から寒気が流れ込んできて、アメリカ大陸の西側は、大雪になっていると言う。しかし、私達は、丁度その雪を逃れるようにドライブを進めていったので、幸いにも今回の旅行中、雪に見舞われることが無かった。

途中で、車が多くなる場所があり、夫が「コロンビアだ」と言った。ミズーリ州コロンビアは、ミズーリ州大学がある学生の街である。高速道路から、大学のマスコットの「タイガー」がついた看板が目についた。

セントルイス近くになると、夫は南に走る方角を変えた。これで南方に向かうことになり、いよいよ「州越え」も近くなる。ミズーリ州の南は「アーカンソー州」である。私は今までアーカンソー州に行ったことが無かったので、通り過ぎるだけとはいえ、新しい地に行くのは嬉しかった。アーカンソー州に入ってから、トイレ休憩をするため、高速を降りて、近くにあったマクドナルドに立ち寄る。夫と私のためにコーヒーを購入すると、無料で「コカコーラ」のグラスを2本くれた。ずいぶん立派なグラスで、なんだか素敵なお土産ができて、ずいぶん得した気分だった。

アーカンソー州に入ると、ラジオから流れてくる曲が、なんだか「カントリー調」ばかりになる。この地方の人たちは、カントリーしか聞かないのだろうか。「どこに行っても、アメリカの文化など、ほぼ同じもの」と思いがちであるが、やはり南部に行くと、何かが違う気がした。

この日の目的地は、テネシー州のメンフィスだったが、カンザスシティーからぶっ続けで運転し続けた夫は、アーカンソー州のどこか名前も知らない場所でドライブを中止し、宿を探すことにした。たぶんメンフィスまで1時間くらいの所であろう。メンフィスよりもホテルの値段も安いだろうから、それも良いのでは、と私は思った。高速道路脇にあった「Days Inn 」に一部屋取り、疲れた身体で、荷物を部屋に運び込む。その部屋は、ずいぶん古く、壁紙の色が、安モーテルを象徴しているかのようであった。水道の水は、ずいぶん臭いがきつい。私もアメリカ生活がかなり長くなってきたが、水道水が、飲めないほど臭いがきついと思ったのは、初めてだった。テレビも、かなりの年代物で、高画質に慣れている私の目には、20世紀に逆戻りといった感じで、ずいぶん気が滅入るものだった。
「南部に行くと、こんなものなんだろうか?」
こんなモーテルに一生住まなければならないとしたら、とてもやっていけない。アーカンソー州の最初の印象は、私にとってあまり良いものでは無かった。夫は疲れて、早々に眠りについている。私も少々テレビを見た後、眠ることにした。

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