2011年12月15日木曜日

カンザスシティー国際空港



 先日、夫がフロリダに行き、カンザスシティー国際空港まで、送り迎えをした。カンザスシティーの空港は、国際空港とは言え、非常に小さい。ターミナルはA,B,Cの三つのみ。空港内に走る電車などは、もちろん無い。しかし、小さい空港は、移動も便利だし、人を探すのもゲートを探すのも簡単というメリットがある。なので、私は小さい空港が好きだ。



 出発の朝は、6時半頃に家を出て、空港で朝食を取る事にした。夫をターミナルAの入口で降ろし、車を駐車場に入れようと試みるが、なぜか駐車場のゲートが開いていて、チケットが取れない。仕方が無いので、チケット無しに、空港の中に入る。駐車場から出る時に、少々問題があるだろうが、私の非ではないので、説明すればどうにかなるだろう。

 チェックインを済ませた夫は、私が来るまでに予想以上に時間がかかったので、心配していた。搭乗時間まであまり余裕も無く、Quiznoというサンドイッチ屋に急いで行く。そこで、半分ずつに分けたサンドイッチを大慌てで食べ、夫を見送った。本当は、優雅にコーヒーを飲み、べーグルでも食べている自分を想像していたのだが、そんな余裕は無かった。この「空港で朝食を」計画は、あまり成功しなかった。

 夫を見送った後、駐車場に戻り、さて、どうやってここを出ようかと、考える。入口のゲートは、まだ開いていた。逆流し、逃げ切る事も出来たであろうが、正直に出口の係員に説明すれば、何とかなるだろうと思った。ゲートが開いていて、チケットが取れなかったのは、本当だ。きっと防犯カメラに私の車が映っているだろうから、本当に詰問されたら、そう言えばいい。こういう時は、強気でいかなくてはいけない。で、出口のブースに居た初老の女性に、「ゲートが開いていて、チケットが取れなかったので、チケットを持っていない。しかし、駐車していた時間は、1時間未満のはずだ。」と述べると、彼女は慌ててどこかに電話し、それで出口のゲートを開けてくれると思ったら、ブースから出て来て、私のナンバープレートの番号を書き留め始めた。ここで少々時間がかかりそうだったので、エンジンを止め、じっと辛抱強く待つ。これで時間に追われていたら、堪らないなと思った。しばらく経って、その係員はやっとブースに戻り、「こういう場合に取らなきゃいけない手順があるのでね」と、私に言う。そして3ドルを請求すると、やっとゲートを開けてくれた。

 ちなみに、カンザスシティー国際空港の駐車代は、30分未満1ドル、1時間未満3ドル、でその後は1時間ごとに3ドル追加され、一日の上限は20ドルだそうだ。空港までのシャトルバスが出ている「エコノミー駐車場」では、一日6ドルで、一時間以内は無料!ずーっと以前、夫と日本に帰った時、空港までタクシーを使い、百ドル以上かかったのを、覚えている。それなら、エコノミー駐車場を使った方が、安くついたというものだ。これからは、そうしよう。

 この後、いつもよりかなり早く会社に出社し、いつもよりかなり早く退社した。(フレックス制の会社ゆえ、こういうことが可能)



 さてその四日後、待ちに待った帰宅の日がやって来る。飛行機の到着時間が午後1時50分だった為、「5時間」の有給休暇を取り(うちの会社では、こんなフレキシブルな有給休暇の使い方が出来る)、午後1時に、会社を出た。ハイウェイを飛ばして、一時半前には、空港の駐車場に入り、今回はきちんとチケットを取る事が出来た。一番近いだろうと思い、最上階の青空駐車場に駐車した。

 到着時間まで少々時間があり、ゲート近くをウロウロする。空港内は、上の写真のように、ガランとあまり人気が無い。地元のテレビ局「NBC Action News」の売店があり、キャスター達の写真があった。今回、夫は最初、ユナイテッド航空で行き、帰って来るときもユナイテッドと思っていたら、なんとコンティネンタルに変わっていた。それもヒューストン経由。それでインターネットで調べて見ると、なんとヒューストン国際空港は、「ジョージ・ブッシュ・インターコンティネンタル空港」と呼ばれているそうだ。さすがブッシュのお膝元、テキサスである。オバマ大統領の大ファンの私は、テキサスでは、生きていけそうも無い。

 コンチネンタル航空は、ターミナルCにあり、そこは国際線があるらしく、トラベラーズチェックの発売機があった。チケットを持っていなければ、ゲートの中には入れない。小さな空港ゆえの長閑さもあり、搭乗口と飛行機から出てくる人たちが使う通路は、すぐ横にあった。やっぱり、小さい空港は、人を探すのが簡単で良い。

 

 そして、やっと帰って来た夫。ウェルカム・ホーム。

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