2010年7月18日日曜日

ドライブイン・シアター



 シカゴ旅行に行くため、オクラホマからやってきた夫の姉と子供達は、しばらくカンザスシティーのおばあさん(つまり夫の母)の家に滞在しました。そこで夫の仕事が休みの日、ドライブイン・シアターで映画を見に行きました。ドライブインといえば、アメリカでも下火になっていますが、カンザスシティーでは、今でも健在。夫の家族は、なぜかこのドライブインが好きで、3年ほど前にも一緒に行ったことがあります。その時はまだ子供子供していた甥と姪達が、ずいぶん成長して、一番上の甥は16歳!月日の経つのは早いものです。

 ドライブイン・シアターは、屋外に映画のスクリーンがあって、車の中から、または外で映画を見ます。ドライブインに関する日本人のブログを少々チェックしてみましたが、「ロマンチック」という言葉が多かったので、「へ?」と思いました。日本のドライブインは、ロマンチックなんでしょうか?私にとっては、「家族連れ」というイメージが強く、実際、今回のドライブインでも小さな子供達が多かったので、とても「ロマンチックなデートコース」ではありません!二人だけのデート中のカップルなんて、一組もいませんでした。どちらかと言うと、「ピクニック」と思った方が正解だと思います。私達は、現地に行く前に、タイ料理をお腹いっぱい食べたので、食事は持参しませんでしたが、早めに行って、ピクニックを楽しむこともできると思います。今回私達が持参したものは:

・折りたたみ椅子
・クーラーボックスいっぱいの氷とドリンク(夫の母が持ち込んだドリンクの中には、「ブラウニー味」なる不思議なものが混じっていました。日本人の私にとっては一歩引く思いだったのですが、母曰く、「チョコレートみたいな味よ」とのことです)
・ラジカセ
・我が家から持ち出せるだけのブランケット(キャンプに行くんですか、というほど、夫は全ての布団を、彼のピックアップ・トラックに詰め込みました。)
・枕
・スナック
・虫除けスプレー(私が「早速、蚊に刺された」と夫の母に言ったら、ササッと出してくれました。さすが、母です。)

とまあ、こんな感じだと思います。「なんでブランケットに、枕が必要なの?」と不思議な方は、下の写真を見てください。



つまり、トラックの後ろ全開にして、ベッドのようにしたというわけなんですね。あまりにもリラックスし過ぎってなもんです。それでもって、「ラジカセ」も不思議に思った方がいるかもしれませんが、これは、家族中から「グッド・アイデア」と絶賛された、私のアイデアです。ドライブイン・シアターでは、ラジオの周波数を合わせて、音声を聞きます。一応、駐車場には、音声用の装置があるのですが、もちろん乾電池などは、とっくに切れているから、結局、音が聞こえず、車のラジオを使うことになります。しかし、車のラジオを使えば、エンジンをかけっぱなしにするか、バッテリーが上がってしまうことを心配しながら、映画を見るということになりますよね。ここで私が考えたのが、「ラジカセ」です。ラジカセなら、外で皆が聞くことができるから、車のラジオより、ずっと快適です。これは前回、3年前に行った時の事を思い出して、私が提案したのですが、「よくそんなこと覚えていたわね」と、母は言いました。はい、ブログを書くおかげで、記録する癖がついているので、過去のこと、結構良く覚えています。

 さて、準備万端で臨んだ映画の第一作目は、"Eclipse" あのティーンエージャーの吸血鬼のお話、第二段です。私、かなり眠かったのですが、これは頑張って、途中、頭が揺れている時がありながらも、なんとか、椅子に座って見ました。トイレ休憩をし、二作目の"Karate Kid"(ジャッキー・チェーンと、Will Smithの息子が出演しています)を見た時は、夫お手製のトラック・ベッドの中に寝転がり、途中までは、何とか見ようと努力したものの、いつの間にか熟睡し、気付いた時は、映画終了後に映る、プロデューサーや役者の名前が、画面に流れていました!まあ、Karate Kidは以前に見ていたから、いっか。でも、トラックの上に寝転がって、星を見上げるのは、ずいぶんロマンティックだと思いました。(日本人の皆さんは、これをロマンティックと言ってたんでしょうか?)こんなに気持ちが良いのなら、モンタナでキャンプでもして、星空を見上げたいと思いました。

 映画が終了したのは、午前2時!翌日、仕事に行かなければならないと言うのに、ずいぶん夜更かしをしてしまいましたが、まあ、一年に一度の家族行事ですから、良いでしょう。楽しい思い出が、また増えました。

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