2010年9月3日金曜日

The Great Platte River Road Archway



 パウワウの会場となった「Great Platte River Road Archway」。実は、ここは、アメリカの開拓史を説明する博物館なのです。19世紀、人々は新しい土地を求めて、西へ西へと移動したのですが、彼らが通った道は、「オレゴントレイル」、「カリフォルニアトレイル」、「モルモントレイル」等があり、この3つのトレイルは全て、ネブラスカ州カーニーを通っています。そんなわけか、ここカーニーを通るI-80の上に、こんな立派な橋の形をした博物館を建ててしまったのです。中はとても現代的で、入口を入るとまず、巨大なエレベーターの前で、その当時の格好をしたおじさんたちが、出迎えてくれます。ちょっと見、恐い感じがするのですが、写真撮影にも快く応じてくれる、楽しい人たちです。



ギフトショップでチケットを購入すると、最初に写真を撮る場所に行きます。博物館見学後、写真を見せてくれる場所があり、気に入れば購入できると言うわけです。私達はその写真があまり気に入らなかったので、買いませんでした。そして、いよいよエレベーターを上がり、見学開始!ここではヘッドフォンを被り、各展示場から流れる音波を察知して、説明を聞くという形式を取っています。画期的ですが、私個人の意見を言えば、自分がその場所に行った時は、必ずしも説明の初めではないので、最初はシステムが良くわからず、理解するのに時間がかかりました。ここで説明されていることは、実際にトレイルを歩いた人たちの経験を集めたもののようです。



この最初の展示は、確か「オレゴントレイル」だったはず。「手紙を出せるのもここが最後だから、故郷に手紙を出しましょう」等と言ったナレーションが入ります。道無き道を、こうして荷車を引きながら旅して行ったとは、現代の私達からは考えられない苦難があったはず。こうしたパイオニアの苦労の下、アメリカという国が建設されたんだと、感慨深くされます。



上の写真は、「モルモントレイル」の様子。モルモン教徒達は、現在のユタ州ソルトレイクに、辿り着きました。なので今でもユタ州には、モルモン教徒がたくさんいます。冬の寒い中を苦労しながら進んだ様子がわかります。



時代はずいぶん変わり、20世紀の様子です。I-80は、アメリカで一番最初にできたハイウェイだそうです。I-80のおかげで、現在では、アメリカ東海岸から西海岸まで、たったの2日で行くことができます。(休みを入れなければの話ですが。)



なんだか、とってもいい感じのポスターだったので、写真に収めました。

一通り見学した後、ギフトショップで私は、ビール瓶に入った「ビールパンの素」を購入しました。この小麦粉のようなパウダー状の素にビールを加え、オーブンで焼けば、「ビールパン」が家庭で楽しめるというものです。帰ってから早速作ってみましたが、さすがビールを入れてるだけあって、やはりビールの味がしました。昔は、こうしてパンを作っていたのかもしれませんね。その他にも、ネブラスカ特産物や、Tシャツ、ネイティブアメリカンの手作り作品などがありました。そうそう、外で食べた「タコサラダ」に使われていた土台の揚げたものを作る「素」も売られていました。これも、確か水等を混ぜて、油で揚げるのだったと思います。夫はここで、ネイティブアメリカンの写真付きで、「1492年からテロリストと戦う」と書かれたTシャツを買いました。このTシャツ、彼の親族の間で好評です。

この後、日本食レストランで食事をし、5時間程ドライブして、カンザスシティーの自宅まで帰りました。

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