2011年11月8日火曜日

Dia de los Muetos - 死者の日



 メキシコでは、11月1日と2日、「死者の日」と言って、死んだ人達がこの世に降りて来るのを、盛大に祝うお祭をするらしい。日曜日の11月6日に、カンザスシティーにある「ネルソン・アトキンズ美術館」で、"Dia de los Muetos"「死者の日」のお祭を、カンザスシティー在住のメキシコ領事館が主催するというので、夫と一緒に赴いた。

 良く日本の盆のようなものと例えているのを読むのだが、それは少々違うと思う。彼らは、あまりにも明るいのである。故人の写真や生前好きだった食べ物をお供えする祭壇「オフレンダ」は、オレンジ色のマリーゴールドで飾られ、オトボケな骸骨達が陽気に踊り回るのが、「死者の日」らしい。日本の盆のイメージからは、かなりかけ離れている。

 最初に入った美術館の入口では、骸骨の版画を刷っている人たちが居り、その前には長い列が出来ていた。列に加われば、一枚もらえたのかもしれないが、時間がかかりそうだったので、私達は諦めた。その横には、随分可愛らしい「死者の日」の展示があった。




 入口に"Jose Guadalupe Posada"と書かれたサインがあり、その下には、滑稽な骸骨カップルが腕を組んでいる。何でも、この画家が書いた骸骨の絵が、「死者の日」の典型的なイメージらしい。随分キュートなカップルで、一目で気に入った。




 建物の奥から音楽が聞こえてくる。中に入ると、沢山の人達に囲まれて、メキシコの楽団「マリアッチ」が、陽気な音楽を奏でている。アメリカのど真ん中、中西部の美術館にいるのが信じられないほど、メキシカンな空間である。彼らが脇で待機している時に、夫が写真を撮っても良いかと聞くと、その中の女性演奏者が、「あなたも中に入って、写真を撮りましょう」と私に言ってくれたので、下のような写真が撮られた。



 私達夫婦は、次の出演者が待っている場所の近くに居たので、近距離で写真を撮れた。とても明るい骸骨達だ。




カメラ目線に思いっきりポーズを取ってくれて、どうもである。どうやら、男性が女性の服装を、そして女性が男性の服装をしているようである。

 実は観客の中に、地元のテレビ局ニュースレポーター、Chris Hernandez(http://www.nbcactionnews.com/dpp/about_us/staff/Chris-Hernandez%3Cbr--%3EPolitical-Reporter)が居るのを発見し、あからさまに写真を撮るのは気が引けたものの、陰からしっかり写真を撮った。




私がパパラチに化した瞬間でもある。

先程の陽気な骸骨達は、会場の人達も招きいれて、楽しい踊りを披露してくれた。






 子供達によるダンスもあった。こちらはもっと伝統的なメキシコの衣装。とても可愛かった。





 飾り付けも骸骨だらけである。






とてもカラフルな一日だった。

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