2011年4月20日水曜日

ミズーリ州ブランソンへの旅、バスプロショップ本店に立ち寄る




 4月13日から三泊四日のドライブ旅行に行ってきた。目的地は、カントリーミュージック等のエンターテーメントで有名なミズーリ州ブランソン。カンザスシティーの自宅からは車で四時間ほどの距離だ。今回も事前予約無し、行き当たりばったりの旅行になったが、それ故、楽しい事も多かった。

 ドライブ前に決めていた大まかなプランでは、第一日目にキャンプをしようという事だった。二日目、三日目は天気が悪くなるという予報だったので、一日目に済ませてしまおうという考えだ。キャンプと言っても、テントを張るわけでも無く、夫の屋根付きピックアップトラックの後ろに、エアーマットレスを敷いて、そこで寝るという超簡易なキャンプだ。それで前日にエアーマットレスを膨らませて、トラックの後ろに詰めた。丁度良い大きさだった。その上に、普段使っているシーツと布団をかけて、「移動式我が家」の出来上がりだ。私はどうしても、「おにぎり」が食べたかったので、当日の朝、せっせと最近お気に入りの「わさびツナマヨネーズ」のおにぎりを作った。炊飯器もトラックに載せて、現地でもおにぎりを作る事にした。夫が、「キャンプと言えば、普通は、ホットドックやハンバーガーなのに、おにぎりなんだね」と言った。あなたの妻は、普通じゃない日本人だからね、と私は思った。

 当日、予定よりもかなり遅れて、カンザスシティーの自宅を出る。最初に犬のボジョを獣医さんのデイケアーに預け、高速に乗る。朝握ったおにぎりに海苔を巻き、車の中で食べる。おにぎりとは、なぜにそんなに美味しいのだろう。幸せな気分だった。前日作ったクランベリーブレッドも食べる。こちらも美味しかった。今回、このおにぎりとクランベリーブレッドが大活躍し、3泊4日で外食したのが、たったの3回!超倹約旅行が実現した。

 高速を3時間も走ると、「スプリングフィールド」という町に到着する。ミズーリ州南西で一番大きな市だ。そこで、キャンプ用ガスコンロの「ビューパン」という缶を購入しようと「ウォールマート」に立ち寄った。てっきりそこにあると思っていたら、「プロパン」の缶はあるが、「ビューパン」の缶は無いと言われた。その後、地元の「プロパン屋」、DIY用具の「ローズ」と行くが、そこでも見つからない。しかしローズの店員が「バスプロでは売っているかもしれない」と言うので、アウトドア用品専門店のバスプロショップに行くことにした。

 スプリングフィールドは、バスプロショップ発祥の地で、本部もスプリングフィールドにある。行ってみると、巨大な建物があり、中には釣り、キャンプ、狩猟用具、アウトドア用の服の他に、レストランやお菓子売り場まであった。入り口を入るとカウンターにいた若い女性従業員が、私達夫婦に声をかけてくる。どこに行くのかと聞くので、「ブランソンに行く」と言うと、「それならぴったりのホテルプランがあります」と言う。この一声が、私達の今回の旅行行程を大きく変更する決定打になる。たったの99ドルで、ラディソンというホテルに二泊でき、その上、バスプロのショップはもちろん、バスプロが所有するレストランでも使用できるギフトカードを100ドル分もくれると言う。それでは私達が払う分よりも多いというものだ。しかしそれに裏があるのは、分かっていた。

 事前のリサーチで、私は他のホテルではあるが、99ドルで五つ星ホテルに二泊でき、その上レストランクーポンや、ブランソンで有名なショー「デキシー・スタンピード」のチケットが付くプランを、インターネットで見つけていた。「なぜ、そんなに安いのか」と良く読んでみると、「90分から120分のプレゼンテーションに参加しなければならない」とある。さらに細かい条件を確認すると、どうやらホテルのプランを売ろうとしているらしく、参加資格者は、「合法的に結婚している夫婦」で、独身者は参加できない。年間収入はいくら以上と、さらに厳しい条件もある。「外国人の場合、通訳無しに英語が理解できる人」というのもあった。これを、その夜仕事から帰ってきた夫に話すと、「きっとそれは『タイムシェア』だよ」と言う。彼の姉が昔、参加したらしい。ホテルの所有権を他の人と共有し、それを交換して、世界中に行けるという物だ。そんなプランがある事を知らなかった私は、「一つ勉強させていただきました」と受け入れた。「これやってみたい?」と夫に聞くと、「やってもかまわない」という事だった。

 そんな予備知識があった私達は、あっさりそのプランを買う事にし、受付で手続きをする。まずその場で、今回特別の25ドルのクーポンをくれた。これは100ドルに上乗せで、結局合計125ドルのギフトカードを受け取る予定だ。残りの100ドルは、プレゼンテーション終了後渡されるので、「必ず出席してくださいね」と、女性従業員は念を押す。分かっておりますとも。100ドルのギフトカードを、ミスミス見逃す私ではございませんと、主婦はちゃっかりしている。その後、本来の目的であった「ビューパン」の缶を、貰ったばかりのギフトカードで入手した。(つまり、ただで手に入れたというわけだ。)バスプロの店を出た後、地元のスーパーに立ち寄り、食料を少々購入し、ブランソンに向けて出発した。

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